2009年01月27日

グッドタイミン・グー!

 今日はかつてわたしたちと一緒に、ちょこっとだけ
馬ボラをやっていた友達を、彼女の希望で、春さんの
おうちへ連れて行った。友達はお花、わたしは缶ビールを持って。
お庭には、馴染みのご近所さんが、ネコを押して
せっせと枯れ葉を集め、庭は見違えるようにきれいになっていた。
「ぼろもらって、枯れ葉出す約束、ねえさんとしてたから。
ねえさんもいつも一生懸命だったからねぇ・・・」
 そしてきれいになった玄関先にお花を、さっぱりしたお庭の
あちこちに、ビールを注いで来た。

主がいないところへ勝手に入るのだから、管理を任されている
お向かいのおばさんのおうちへご挨拶へ行くと、おばさんは
出かけて今戻ったところだという。「馬たちがかわいそうだから
スーパーで野菜くずもらって、あげに行ってきた。馬はわたしの
顔をわかっているから。それからやぎたちのところもまわって、
おからをおいてきた」とおっしゃる。普通の、70歳くらいの、
人の良いおばちゃんだけど、そこまでしてくださるなんて。
 春さんはわたしと対照的に無口で余計なことは一切言わなかった
人だけど、動物たちを大切にすることで、ご近所にこんなにも
動物愛護の種をまいていたのかと思ったら気持ちがほかほかした。

 それからお肉屋さんへまわり、馬喰のおじさまの顔を見て
帰ろうと思ったら定休日でもないのに店があいてない。
仕方がないので、友達の車を置いてきた、厩にもどると何やら
人がわらわらいる。役人らしき白い長靴をはいた人たちに
囲まれておじさまがいらした。聞くと今からデンピンの検査を
するという。おじさまはそのためにお店をお休みにしたのだと言う。
 すぐ、無口とリードを受け取って、わたしと王さまで梅太郎を
押さえた。さっきまで、コワくて、白眼向いていーってやりながら
後ろ脚で壁をどごんどごん蹴ってたくせに、いざとなると
気弱になるところはうちの銀花と同じ!首の下のところに
針をさして血をとるあいだ、ずっと梅太郎の顔を抱いていた。
かじるそぶりもなく、抵抗もほとんどしない。梅太郎はもともと
男の人が嫌いな馬だった。おじさまにはいつも、お手伝いして
くださる方が数人いらっしゃるのに、なんだって、今日はおひとり!?
まぁ馬を知り尽くした大馬喰だから、問題ないのだろうけど
わたしは今日、生まれて初めて、自分が役に立てる場所に
どんぴしゃりのタイミングでいられた気がした。いや、これは
間違いなく、春さんが導いたのだろう。
今日の梅太郎
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抱っこしてる間にいつも銀花にするように、めやにを
きれいにとってやった。

ポニーの音二郎はもともとなつこい馬で人のそばに
寄ってくる。というより、頭がきれる馬で、人に興味がある
らしい。生前春さんはよく、ふたりを比較して梅太郎は気が小さいけど
音二郎は逆に、肝が据わった馬だ、と言っていた。いつか
春さんの畑を昔の木でできた農耕具で耕そうと、大きな
梅太郎につけようとしたら断固としてつけさせない。音二郎の
方はすんなりつけて、たくましく畑を耕した記事を読んだことがある。
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 無事終わり、おじさまに梅太郎のことを話した。
おじさまももてあまし気味のように見受けた。春さんの気持ちを
尊重して何とか「終生を飼ってくださる方」を探してみますと
お話したらおじさまは安堵の表情を浮かべられた。
ポニーの音二郎は春さんのことを気に入っていた、富士宮の方の
方が引き受けてくださるかもしれないという。しかし、
ちょっと引っかかることがある。いらなくなった馬を、
春さんのことを気に入っていたから、春さんに何頭もくれたと
言うのである。いらなくなった馬??じゃ、ペットとして
生涯大切にしてもらえるわけではないんだ。。。音二郎の方も
里親探しをしなくてはならなくなってきた。音二郎だって
種付け専門なんていやだろう。お役御免になったら出されて
しまうわけで、そんなこと春さんが喜ぶわけがない。
 ポニーの音二郎、5歳、去勢してません。
こちらもどなたか知り合いなどいましたらお声をかけて
いただけませんでしょうか。よろしくお願いします。わたしも
場所が広かったら欲しいくらい面白い馬です。

 おじさまはまた、あの話を繰り返す。あの電話の時に
わしが家に行ってやってれば。。。一昨日村友が煮物を
作って届けてくれた。彼女のお母さんはかつてくもまっかで
倒れ、今だに半身不随で施設に入られている。前兆として
数日ひどい頭痛があったそうである。8日、春さんは電話で
おじさまに休みたい旨を伝えた時、気持ちが悪くてもどして
しまったが熱はないと言っていたそうである。わたしはこの
話をおじさまに話した。前日の具合の悪さは本当に風邪だったかも
しれないではないか。そうではない、と言い切れる理由は
ひとつもない。頭が痛いとは一言も言ってなかったなぁと
おじさまがつぶやいた。おじさまにも元気になっていただいて
今しばらく、梅太郎と音二郎を見ていただかなくちゃならない
のだから、元気出してくださいねと言って帰って来た。

梅太郎の方もちょっと、手がかりが出てきて気持ちが
高揚している。春さんみたいに馬を理解し、愛した人との
出会いが必ずあると信じて、がんばるぞ!!!
posted by ミチル at 00:19| 🌁| Comment(6) | 友達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先日、春駒屋さんのblogをさかのぼって
読ませてもらったのですが、いつだったか
頭痛で気持悪いと書かれていて気になりました。
くも膜下出血は突然来るので関係なかったと思うけど・・
無理なさってるのが痛い程わかり胸詰まりました。
彼女の気持に答えてあげられるようしたいです。
でもなすすべが見つからず、祈るしか出来ないけど
ミチルさん諦めずにいきましょうね。
Posted by 黒糖 at 2009年01月27日 01:33
黒糖ちゃん♪春さんのブログは終盤は特に、壮絶とも言える彼女の生きた証だよね。あっけらかんと書いてても、馬喰になってからはまさに修行をつんでるように思えてなりません。後ろを振り返らず、春さんがどうして欲しいかだけを見てできうる限りそうしてあげたいです。春さんはこういう種をわたしにもまいてくれたからね!人のため、動物のために人生を捧げた人でした。応援ありがとう!!
Posted by ミチル at 2009年01月27日 08:11
本当に良いご縁ができることを願っています!
ミチルさんの熱意が、ご縁をひっぱって来られますように!
ガンバ!\(^o^)/
Posted by さゆり at 2009年01月27日 08:28
さゆりん♪わたしがあの状態からここまで来られたこと、奇跡的なことにたくさん恵まれました。それらを知ってる方よく言われるのが「世の中捨てたもんじゃない」ものすごく幸いなことにわたしはそれを当人として実感させていただいた!だから希望を持って探せます!ありがとう!!
Posted by ミチル at 2009年01月27日 08:36
ミチルちゃん、春さんの魂が、ミチルちゃん達を必要としている気がします。大切な動物達を残していったから、どうしてもミチルちゃんや王さまの手助けがいるんだよね…ミチルちゃん達が本気で動物達に向き合っているから、春さんは今、とても頼りにしてくれてるんじゃないかな!?
ターシャは亡くなる前に、孫夫婦に愛犬のコーギーのメギーのことを頼んでいったそうけど、春さんは突然だったから、動物達の行く末を今も心配してるんだろうと思います。
ミチルちゃん達も十分に体に気をつけながら、動物達の命と元気で向き合っていってくださいね!
Posted by ミカママ at 2009年01月27日 22:47
ミカママちゃん♪春さんがもしもわたしたちを
必要としてくれているとしたらすごくうれしい。
いつもわたしたちが頼ってばかりだったから。
だから絶対、笑顔になれるよう、春さんに笑顔を
向けられるよう、自分ができる限りのことをしたいと
思います。ターシャもたくさん動物がいたものね。
でもターシャはちゃんとわかって、晩年はお手伝いの
方もたくさんいらしたよね。春さんが今までわたしに
してくれたことを考えたら、春さんが必要として
くれなかったとしても、自分の気持ちとして、
できるだけのことはしたいです。おかげさまで
今日ももりもり食べて風邪もひかず元気です!
ありがとう!!
Posted by ミチル at 2009年01月27日 23:07
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