2009年06月11日

音二郎がいない

 先週木曜日、王さまがひとりで会いに行ったときは
音二郎はいつもの厩にいた。それが実は翌日、お世話して
くださっているお向かいのおばちゃまから電話がかかってきて
音二郎がいない、馬たちの行く末を心配しているおばちゃまには
里親さんがいるという話を内密に伝えてあったので
おばちゃまは、てっきりもらわれていったのかと思った、と
電話してきたのだった。

今日会いに行ったけど厩はからっぽできれいに掃除されていた。
梅太郎に会ってからおじさまに会いに行って聞いてみたら
先週金曜日、かねて春さんと親交のあった、競馬馬の放牧?を
している方が(以前、音二郎はその方の牧場に貸し婿さんに行って、
赤ちゃんも生まれただそうだ)春さんの訃報を知り、おじさまの
ところにいらして、かねてより音二郎を気に入っていらしたそうで、
連れて行ったという。一時預かりかとばかり思って話を聞いていたら、
おじさまの話しぶりだとそうでもない。
 相手の方はお金を出そうとしたのを、おじさまは受け取らなったと
言っていた。その方は春さんのこともとても気に入っていて
いらなくなった馬も何頭も春さんにただでくれたそうである。
お金持ちの人だから、どこかへやったりはしないよ、あの人なら
春さんも本望だろうと言っていたけど。いらなくなったら
いつでもまた戻してくれればよいと言ったそうだけど。。。
気持ちの整理がつかないまま、顔に出さないように話を続けるのが
つらかった。

 今、気持が落ち着いて、こんなに気落ちした原因を考えてみる。
ひとつはこれだけ、(と言ってもこちらで勝手にやってるだけ
だけど)おじさまと親しくなって、春さんの馬たちへの思いや
まして里親さんの話も(二頭とも引き取って庭で飼って
くださる)したのに、何の相談もなく、計画もなくあっさりと
出してしまったこと。そしてそれはやっぱりバクロウ的な飼い方は、
馬の幸せな生活、たとえば毎日手入れをしてもらえるとか
人がかかわってやれるとか、わたしたちがいくら話をしても
太刀打ちできない分厚い壁だったこと。おじさまが悪いのではない、
バクロウとはそのようなものなのだ。だから生前春さんは
自分の馬たちへの愛情や大切な気持ちのひとつも、おじさまには
話をしていなかったのだろう。相手がどう思おうと、自分の
気持ちを伝えないということは罪なことだ。

馬の幸せってなんだろう。わたしは素人だけどやっぱり
生き物として、動物として人間の世話がなくては生きられない
ものなのだから、お互いにコミュニケーションがある程度とれて、
一緒にすごす時間がお互いに楽しいことだと思う。今の梅太郎も
ただ放牧場でご飯をもらって生きているだけ。爪も伸び放題。
でも、ご飯はもらえて生きている。馬という生き物は
そういう生き物なのだろうか。なんだか悲しくなって来ちゃった。
この後、梅太郎を出せるようにするために、どうしたら
良いのだろう。わたしたちに何ができるのだろう。。。

梅太郎はほんとに穏やかになって、人とかかわることを
思い出したというのに。
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 ああ、うちで飼ってやれたらな。。。
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幸い近くなので、時間を見つけて音二郎に会いに行こうと思う。
でも、帰ってくることがないのなら、会いに行かない方が
音二郎にとっては幸せなのかな。。。
posted by ミチル at 22:24| ☔| Comment(13) | 友達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする