馬(ろば)にとって、退屈しているということが、どれほど
悪影響を及ぼすか、それはとてもばかにできないことを
いろいろな馬の方の方たちに教わった。なので今までずっと
慣れた道が良い、と思っていたけど、不慣れな道を長い時間
散歩することも大きな意味があると思うようになった。
とは言っても、一本道しかないんだけど。。
今日は水の神様が祭ってあるところまでふたりで行った。
道草を食いたくても道脇はきれいにされてしまって
銀花は立ち止まる理由がない。仕方なく?従順にわたしの
斜め後方を歩く。結構風があったので、後ろで大きな
ホウの葉が、がさっと道路を転がる音に何度もびくんとなる。
緊張してるな、よしよし!!

のんびり歩いて産廃場跡地野原に戻り、少し草を食べさせた。
1時間以上外をうろうろして、少しは退屈しのぎに
なっただろうか。
夕方から野の子のスイミングだったけど、明日までの確定申告の
書類が全然終わらない王さまでなく、わたしが行った。
野の子を降ろしてどうしようか迷ったけど、まだ明るいので
先に馬たちのところへ行った。ところが、梅太郎がいない。
厩にはひとりさびしく、音二郎しかいない。しかも、今日も楽しみに
してたのに、先週おいておいた櫛が見当たらない。仕方なく
持って行った人参を飼い葉おけにどさっと入れて放牧場へ。

梅太郎〜!いたいた!!

和種の子馬?らしき馬と一緒に放牧されている。梅太郎は
きかん坊だけど、他の馬とのトラブルは聞いたことがない。
ずっと奥の方にぼーっと突っ立っていたが、呼ぶととことこ
かけてくる。かわいいな〜。櫛がないから指先に力をこめて
背中、お尻、肩、あちこちかいてやった。梅太郎もわかっているのか
柵越しにお尻をわたしの目の前にど〜んと突き出すんです(笑)

しばらくかまっていると、顔見知りの、馬たちのお世話のお手伝いを
されているおじさまがいらした。おうちがこのすぐ近くなのだそう。
わたしが梅太郎にべたべた触っていると、おっかなびっくり手を
出し、一緒にたてがみの下をかいてやる。大人しくなったな〜、と
おっしゃる。今日も全然威嚇しない。それどころか顔までわたしの
胸にすりすりしてくる。今日からこちらに移してもらったそうだ。
地面はぬた場になるけれど、日中は日当たりがよく、二頭で
ごろごろ寝ていたそうだ。梅太郎、良かったね!また来るから
おりこうにしてるんだよ。わたしを見送ってくれる梅太郎。
ああ、後ろ髪が引かれる。。。

梅太郎と別れてもう終わっちゃってるかなと思いつつ、おじさまの
お肉屋さんへまわった。電気が煌々とついておじさまがいらした。
持って行った煮物を渡して、お肉を買った。明日は早くから石和に
行くのに、どなたかと電話で打ち合わせをしていらした。
お肉屋さんの方だって、春さんが亡くなって実際おじさまおひとりで
本当に大変なのだと思う。梅太郎の話をしたのに、春さん以外、
馬運車に乗せられないと言っていた梅太郎、どうやって
放牧場まで連れて行ったのか、聞くのをすっかり忘れた!
おまけの写真
てんちゃんと、ぺ
