2008年09月17日

うれしかったこと

 トラックが来ない静かな平日。午後から銀花を散歩に
連れ出した。入口のところに行くとわかっていて
足踏みして待っている。見通しの良い下に下った。
おりこうに歩くから全然大変じゃなくなった。
こんな風に連れて歩ければ楽しい。ずっと下に工場がある。
何を作ってるのか知らないが、大きな建物からは
連続的、時々破裂音みたいな音がずっと聞こえている。
銀花は口に草をくわえたまま、音のする方を見て固まる。
 それでも私に促され、歩き出す。銀花がおびえているのが
手に取るようにわかる。しかも手前の家では大きな音で
ラジオをかけながら、の人が車を洗っている。

数年前、里の家にいたころ、自動車修理工場の前を
通ろうとしたら、響き渡るラジオの音に、一瞬固まったかと
思ったらいきなり逆方向に走り出し、私はおさえるのに必死、
道の真ん中に飛び出てしまい、大変な思いをしたことを
思い出した。あれから丸3年、たったのだろうか。
 おっかなびっくりな足取りで、促されるまま工場の前を
通り、振り向き振り向きして時々立ち止まりながら、
素直に通り過ぎた。何とおりこうさんになったことか。

工場を通り過ぎてもう少し下に下ってから来た道を
戻った。帰りは幾分足取りも軽かったが工場の方は見たい、
けど、コワい!でも、やっぱりちょっと見たい!!
なのでリードを短く持って出入り口が大きくあいてるところの
上まで行き、首を持って中を見えるようにした。おりしも
携帯電話を持った人が出てきてうっかり目が合ったら
相手の人は携帯を持ったまま、口をOの字にあけて
固まっていた(笑)家の手前までは草を食べさせながら
のんびり帰って来て手前のカーブのところから乗ロバして
帰って来た。おつかれさま銀花。3時過ぎにおやつに行くと
ちょっとボロがゆるくなっていた。がんばったんだね!

銀花式おしゃれ。お顔にたくさん、草の実♪
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 実はとってもうれしいことがあった。京都のお友達が
通っている教室の、織りの大先生がまた、織機を送って来て
くださった。つい、2〜3日前お友達から連絡があり、
びっくりするのを通り越して、雲の上のような存在の先生が
なぜ、私のようなどうでもよい人間にそこまでしてくださるのか、
私はお友達のメールを読んで、自分で顔が青ざめるのがわかった。
 大きな荷物は送料だけだって相当かかるのに、それさえも
何もおっしゃらない。大きな荷物が届き、先生自ら
梱包してくださったと伺い、ほどきながら涙が出てきた。
嬉しくて、王さまがいないけど組んでみた。そして
驚いたことに、先週、泣く泣く燃やしたおばあちゃんの
織機で使っていた筬と綜絖がぴったり合うのだ。
 先生はもしかしたら、織物の神様の化身なのでは
ないだろうか、と私は本気で思った。今更ながらに
災害で失ったものよりも、人生が豊かになる
たくさんのことを、私は多くの方たちに両手いっぱい、
抱えきれないほどいただいた。織機はもちろんだけど
先生と、いつも私の織物に心を寄せてくださるお友達の
気持は私の宝物だ。これから一生をかけて、みなさんに
ご恩返しをしたい。
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posted by ミチル at 21:59| ☔| Comment(12) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする