


起きたらまたしてもスキー場になっていた。もう、がっくり。
動物たちの世話を私がして、幸ちゃんが家の周りの雪かきをした。
良いお天気になり、午後には地面が見えてほっとする。
午後からあちらの家に行き、幸ちゃんが外回りの廃材を燃やした。
私は客間の布団を布団袋にぎゅうぎゅう詰めて全部持ち出した。
ベッドは4台全部置いて行く。必要なものをどんどん運び出しているが、
トイレに貼ってあるお気に入りの写真とか飾ってるものなど
まだそのままだ。何度も廃屋で暮らしたが、かつて住んでいた人たちの
ぬくもりというか気配のようなものを感じることがあった。
それは多分さほど必要ではない生活用品などを、使っていたままの状態で
放置されているのを見つけた時だった。今のうちはそんな感じで
ちょっとさびしい。早く片付けたい。壁に飾った友達の作品や
何の用も足さない私のお気に入りのものたち、今度の家にものを飾ってる
時間は今はまだないがこれらを飾ればさらに「我が家」になるだろう。
今日はダイの小屋を少し直してもらった。大急ぎで作ったダイの小屋は
ありあわせの材料で幸ちゃんが短時間で作ったので主が入ってみると
不具合がいろいろあった。えさ台を囲って箱のようにしてあったが
結局カラスは隠すのは好きだけど自分がせまいところに隠れるように
入るのは好きではない。寝る時だって止まり木につかまって寝てる。
そこでえさ台を覆っていた板をはずしてもらって床部分だけにして
やるとさっそく上がってきてたくさんご飯を食べた。そこに
来られることがわかったのでみかんやバナナをおいてやったら
喜んで・・・水桶につけた(笑)今日も小一時間、小屋から出て遊んだ。
銀花の柵はだいぶ雪が消えたがひどいぬかるみになってしまい
馬着を着せていたら銀花が動いて私は滑ってうっかり泥沼に
顔をつっこみそうになった。手前の方は平らだが小屋から出てくる
ところあたりはかなり急な傾斜になっている。泥が詰まって
ぎちぎちになった蹄は裏掘りするのにも思い切り力がいる。
べちゃべちゃの地面を銀花が歩くのはなんだか見ていて忍びない。
申し訳程度に籾殻をまいてみたけどすぐ埋もれてしまった。
気の毒だけど慣れてもらうしかない。そんな銀花だけど食欲は
すっかり戻り、よく食べる。新しい家でそれぞれ不満は
あるだろうがみんな元気である。